京都・滋賀を中心に展開していたお肉のスーパー『やまむらや』。
多くのお客さんから愛されていたお店でしたが、2025年2月2日に全店舗が閉店することが発表されました!
急に全店閉店なんて、何が起こったのでしょうか?
そこで今回は、「やまむらや」が全店閉店に至った理由について考察してみました。
お肉のやまむらやはなぜ全店閉店した?肉ガチャなど3つの理由を調査
創業以来47年近くにわたり地域の食卓を支えてきた老舗企業の突然の閉店、理由はこの3つが考えられるかもしれません。

①肉ガチャの経費増大による赤字化
②値上げ転嫁することが困難
③「倒産」の可能性
ひとつずつ、ご紹介していきます。
理由①肉ガチャの経費増大による赤字化
1つ目の理由は、肉ガチャの経費増大による赤字化です。

2024年の1年間の日本国内の牛肉全体の価格変動は、年初に比べて約30%上昇しているそうです↓

「やまむらや」の肉ガチャ(お肉の冷凍自販機)の薄利(もしくは赤字)構造が、経営を圧迫していた可能性も考えられます↓
その人気ぶりは凄まじく、わずか1年の間に京都・滋賀・大阪になんと80台!
月の売り上げは1,000万円にもなるんだそう。
何が当たるか分からない“肉ガチャ自販機”が、ニューウェーブを巻き起こしているんです。
※2023年1月13日(金)「おおさかほんわかテレビ」放送時点
引用元:12,000円の近江牛が当たるかも!? どのお肉が出るかはお楽しみ「肉ガチャ自販機」
「肉ガチャ」については「お値段以上の価値を保証」とうたわれています。
もちろん利益は計算されての事業展開かと思いますが、当然、原料となる精肉の価格変動に影響されます。
また、上記の引用のように、2023年には1年間で80か所というハイペースで自販機を設置!
これらの要因が重なり、「やまむらや」は経営の継続が困難になったと推測されます。
理由②値上げ転嫁することが困難
2つ目の理由は、値上げ転嫁することが困難です。

長年のデフレ経済と収入状況が厳しい事によって、消費者の間に「安くて高品質が当たり前」という意識が根付いています。
これまで「やまむらや」は本部一括仕入れによって安価な商品の提供を実現してきました。
しかし、輸入牛肉の価格高騰を含め、原材料費の上昇を価格に転嫁することが困難となり、利益率が低下し、経営状況の悪化を招いた可能性があります。
ずっと「やまむらや」を利用してきたお客さんは、価格変動に敏感です。
少しの値上げをするだけでも購買行動が変わる可能性があるため、大幅な価格改定を行うことは困難だったかもしれません。
また、競争の激しい精肉市場では、他店との価格差が売上に大きく影響するため、安易な値上げができなかったという背景も考えられます。
理由③「倒産」の可能性
3つ目の理由は、「倒産」の可能性です。

X(旧ツイッター)上では、「友達が出勤したら、倒産したと告げられた」という内容の画像を上げている方がいました。
もちろん、SNS上の内容なので、信憑性が高いとは言えません。
ただ、やまむらやの閉店に関して、告知期間が極めて短かったことも注目されています。
通常、企業が閉店する際には事前に顧客や取引先へ十分な通知を行うものです。
しかし、今回の全店閉店が発表されたのは1月31日で、その2日後には全店閉店することが決定しています。
閉店告知期間の短さなどから、倒産した可能性がないとは言い切れません。
お肉のやまむらや全店閉店に対してSNSの反応まとめ
突然の閉店発表に、SNSでは驚きと寂しさを感じる声が多数上がっています!




多くの人々が突然の閉店に戸惑いを感じている様子が伺え、従業員への心配、ポイントや返礼品への懸念の声があがっていました。
まとめ
今回は、お肉のやまむらやはなぜ全店閉店した?肉ガチャなど3つの理由を調査についてまとめさせていただきました。
今回の記事では、閉店の理由として、
①肉ガチャの経費増大による赤字化
②値上げ転嫁することが困難
③「倒産」の可能性
などを考察してみましたが、正確な理由は公表されていません。
「やまむらや」の閉店は、地域の人々にとって大きな損失となり大変残念ですね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。