ショパン国際ピアノコンクール、待ちに待った予備予選の結果が発表!
亀井聖矢さんが予備予選を通過できなかったことは非常に残念でしたね。
あれほど期待されていたのに、なぜ落選してしまったのでしょうか?
気になったので調査してみました。
亀井聖矢はショパンコンクールになぜ落選?3つの考察を調査
亀井聖矢さんがショパンコンクールに落選してしまった3つの考察はコチラです↓

①マズルカop. 59 no.1でリズムの解釈に問題
②op.10-2の失敗
③スケルツォop. 54(4番)で大きな欠点が明らかに
ひとつずつ、ご紹介していきます。
考察①マズルカop. 59 no.1でリズムの解釈に問題
1つ目の考察は、マズルカop. 59 no.1でリズムの解釈に問題です。

最初のマズルカop. 59 no.1はリズムの解釈に問題があると感じました。
ABAの三部形式ということは理解していると思いますが、冒頭からネチネチと弾いてしまうので中間部で変化する楽想との対比が明確に表現できません。
構成感の表現を含めて、もう一度考えなおす必要があると思います。
次の木枯らしは、冒頭の前奏のp、ppをきちんと弾き分けたのはとても良かったです。
しかしそのあと最初に登場する4小節かけて演奏する主題においてディミヌエンドのタイミングが早すぎて音が抜ける寸前になりました。
次のフレーズでそれを修正しようとしてバランスが崩れ、という具合に常に細かな修正を入れていくので先行きが定まらなくなってしまいました。
木枯らしもABAの三部形式ですが、最初のA部ではとにかくディミヌエンドが早くて音像が早々にシュ~ンと萎みがちですし、2小節おきにかなりしっかりブレスを入れたため
(おそらく立て直しを意識したと思います)
フレーズをぐーっと引っ張るような表現ができていませんでした。
B部でそこを修正して、再現のA部はかなり引っ張れるようになっていたんですが、今度はタッチが雑になってゴツゴツした音だらけで荒っぽい演奏になってしまいました。
これは明らかに失敗です。
引用元:YAHOO 知恵袋
かわいそうなくらいアガっていたそうですね、、、
考察②op.10-2の失敗
2つ目の考察は、op.10-2の失敗です。

次のop.10-2も失敗します。
冒頭から左手の伴奏のリズムがずれてヒヤッとしますし、その後も左手の表現が強すぎてバランスを欠いていると感じました。
その一方で右手はあまりにも機械的で音楽とはいえません。
木枯らしを含め、練習ではこんな風に弾いていないだろうと思います。
これが本番の恐ろしさです。
ノクターンop. 27 no.1はすごく慎重に弾き始めます。
この慎重さと曲調がマッチして滑り出しは順調です。
ただその後の楽想の変化がグラデーション的になっていたのは疑問です。
ともするとダラダラした印象になりますので、楽想が変わるところではっきり変化を付けたほうがよいと自分は思います。
最後も幻想世界で終わらせるより、しっかり現実世界に戻ってきたほうが印象がよいでしょう。
ただ、このあたりは好みの問題とも言えます。
引用元:YAHOO 知恵袋
エチュードをきちんと弾けないとショパンコンクールの予備予選は通りませんが、エチュードの演奏を失敗してしまったようですね、、、
考察③スケルツォop. 54(4番)で大きな欠点が明らかに
3つ目の考察は、スケルツォop. 54(4番)で大きな欠点が明らかにです。
最後はスケルツォop. 54(4番)です。
ここで亀井さんの大きな欠点が明らかになります。
亀井さんはベートーヴェンの音楽を十分に理解できていないので、ベートーヴェンから派生したショパンのスケルツォも理解できていません。
それがわずか冒頭10秒ほどで露呈しました。
ベートーヴェンの音楽は『問いかけと応答』から成り立っていて、この曲も冒頭から様々な個性を持つフレーズが問答のような会話を繰り広げながら進行していきます。
まるでサロンで御婦人たちがおしゃべりに興じているようでもあります。
亀井さんはこういった理解が不十分なようで、それぞれのフレーズの個性の表現が曖昧になっていました。
このスケルツォはフレーズの個性を表現しつつ、全体としては和やかに会話が成立している様相を描かなければいけないのでかなり難しい曲です。
亀井さんの演奏だとボヤッとした全体像を捉えただけです。
もっとピントを定める必要があります。
楽曲が進み中間部の憂鬱で感傷的なパートも同様で、一人の女性が嘆いているわけではなくそれに共感する人々の様子まで描かれます。
ショパンが出入りしていたサロンは亡命ポーランド人のサロンですから、祖国を思い起こしているのかもしれません。
引用元:YAHOO 知恵袋
掘り下げが不十分という意見もあったようですね、、、
亀井聖矢はショパンコンクールになぜ落選?審査員長の言葉を調査
以下、予備予選の審査員長である、ピョートル パレチニ氏の言葉です。
「私たちが探しているのは、単なるピアニストではなく、ショパンを感じ、ショパンを愛する真の芸術家です。
そして、それだけではなく、創造的・芸術的個性を持っている人です。
そのようなピアニストを求めています」
引用元:YAHOO 知恵袋
①ショパンを感じ、ショパンを愛する真の芸術家
②創造的・芸術的個性を持つ人
この2点を満たしている、または満たす可能性がある人がpassしています。
手きびしい部分もありますが、ブルース・リウさんがチャイコフスキーコンクールでは力及ばなかったことなど、ショパンコンクールは狭き門だということだということかもしれませんね。
まとめ
今回は、亀井聖矢はショパンコンクールになぜ落選?3つの考察と審査員長の言葉も調査についてまとめさせていただきました。
落選した3つの考察はコチラでした↓
①マズルカop. 59 no.1でリズムの解釈に問題
②op.10-2の失敗
③スケルツォop. 54(4番)で大きな欠点が明らかに
亀井さんが愛していたのは、はたしてChopinだったでしょうか。
亀井さんが愛していたのは、誰だったのでしょうか。
何故、今回Scherzoが予備予選課題に入っていたのでしょうか。
これらに於いて鑑みると、今回のジャッジは真っ当だという意見もありました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。