「コンクラーベ」と「根比べ」
なんか似てますよね、、、
実はこの二つの言葉、発音が似ているだけで、語源も意味もまったくの別物です。
この記事では、それぞれの言葉の意味や語源を調査してみました。
「コンクラーベ」の語源は?何するのか調査
語源はラテン語の「con clave(コン・クラーヴェ)」で、「鍵をかけた部屋」という意味です。

場所はバチカンのシスティーナ礼拝堂で、全世界の枢機卿たちが集まり、外部と隔絶された状態で行われます。
中世ヨーロッパで教皇選出が長引かないよう、枢機卿たちを部屋に“鍵をかけて”閉じ込め、外部の影響を断ち切ったことに由来します。
今も枢機卿たちはシスティーナ礼拝堂に集まり、厳重な秘密のもとで新法王を選びます。
過去のコンクラーベでは、2005年と2013年がいずれも2日間で新教皇が選出されており、過去10回の平均期間は3日間となっています。
ちなみに、英語でも「conclave」は「密室会議」の意味で使われることがあります。
「根比べ」の語源は?
「根比べ」の語源として、「根(こん)」は仏教用語に由来しています。

仏教で「根(こん)」とは、ある働きを生じさせる能力のこと。
この「根(こん)」という言葉の意味が転じて、「根気」「忍耐力」「気力」「精力」という意味を持つ日本語となったと言われています。
そして、意味としては「根比べ(こんくらべ)」とは、どちらが根気強く我慢できるかを競う勝負のこと。
親子や友人との粘り合いなど、日常でもよく使う言葉ですね。
「コンクラーベ」と「根比べ」は別モノ!
結論として、「コンクラーベ」と「根比べ」は別モノの言葉です。

用語 | 読み | 意味 | 語源 |
---|---|---|---|
コンクラーベ | こんくらーべ | 教皇を選出する会議 (バチカン) | ラテン語(con clave) |
根競べ | こんくらべ | 根気の勝負 我慢くらべ | 日本語(和語) |
ただ、「コンクラーベ」が長引くと「根比べ」しているようには見えるかもしれないですね。
しかし、「コンクラーベ」と「根比べ」はたしかに音が似ていますが、意味も背景も全然違う言葉です。
まとめ
今回は、「コンクラーベ」と「根比べ」の語源は?「コンクラーベ」は何するのかも調査についてまとめさせていただきました。
- コンクラーベ:バチカンの選挙会議、語源はラテン語
- 根比べ(根競べ):我慢比べ、日本語の慣用句
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。