『チ。―地球の運動について―』は、魚豊(うおと)先生による大人気漫画!
哲学と科学、宗教が交錯する壮大な物語が高く評価され、数々の賞を席巻しました。
その中で、ラファウがポトツキに収益の1割を譲るようにという指示を残した場面にはどんな意味があったのでしょうか?
2つの考察を調査してみました。
チ。の最後でポトツキに収益の1割を譲るようになぜ残した?2つの考察を調査
ポトツキに収益の1割を譲るようになぜ残したのか、2つの考察はコチラです↓

①ラファウの遺志を継ぐための布石
②読者に「?」と思わせることが狙い
ひとつずつ、ご紹介していきます。
考察①ラファウの遺志を継ぐための布石
1つ目の考察は、ラファウの遺志を継ぐための布石です。

ラファウがポトツキに収益の1割を譲るようにという指示を残した理由には、彼自身の死後、彼の研究や思想が続くことを意図した可能性もあります。
後世に影響を与える研究や思想を広めるためには、資金的な支えが不可欠。
ラファウは自分の死後も、自分の信念や研究が絶えず続くための布石を打っていたのかもしれません。
考察②読者に「?」と思わせることが狙い
2つ目の考察は、読者に「?」と思わせることが狙いです。

最終章は、第3章までの登場人物や手紙などの共通事項を残してストーリーとしての結びつきが排除されています。
これによって読者も「?」と感じたわけです。
しかし、この「?」こそが好奇心や疑問に思うこと、考える事について触れられてきた『チ。―地球の運動について―』の終わり方として作者の意図したことなのではないかと感じます。
・第3章までと最終章を繋ぐ共通項
・現実世界と最終章を繋ぐ共通項
上記が、絶妙なバランスで取り持っていて「?」と感じさせられるような終わり方は「チ。」に相応しい終わり方なのかもしれませんね。
チ。の最後で登場したアルベルト・ブルゼフスキって誰?
アルベルト・ブルゼフスキは実在に存在した人物で、大学の教員でした。

教え子のなかに、『地動説』を最初に確立させたニコラウス・コペルニクスがいました。
唐突に登場したアルベルト・ブルゼフスキに戸惑った人も多いと思います。
第3章までと最終章は、別世界の話。
アルベルト・ブルゼフスキと、それまでのラファウ・オクジー・バデーニなどとは繋がりはないようですね。
まとめ
今回は、チ。の最後でポトツキに収益の1割を譲るようになぜ残した?2つの考察を調査をまとめさせていただきました。
2つの考察はコチラでした↓
①ラファウの遺志を継ぐための布石
②読者に「?」と思わせることが狙い
最終回で、『チ。―地球の運動について―』の作中テーマである好奇心や疑問に思うこと、考える事を作者が読者になげかけています。
最終章で読者が感じる「?」とそこから考えること、それが『チ。―地球の運動について―』に相応しい終わり方なのかもしれませんね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。