ブラック・ジャック実写版が放映され、出てくる獅子面病は実在する病気?と話題になっています。
獅子面病は、実際の現代医学では存在しない架空の病気なのでしょうか?
気になったので調査してみました。
獅子面病(ブラックジャック)は実在しない?
今回のドラマ「ブラックジャック」では、松本まりかさん演じるかつての美貌は跡形もなく…
顔面が恐ろしく変形する奇病=獅子面病(ししめんびょう)と言う病気で苦しむ女性が登場します。
「獅子面病」は原作漫画にも登場するエピソードです。
本当に、このような病気はあるのでしょうか?
結論として、ブラック・ジャックの獅子面病は架空の病名のようです。
あくまで架空の病気で実際の病気の内容と作中の状態は大きく異なりますが、ハンセン病が意図されていると考えられているようです。
実際のハンセン病(古くは癩病と呼ばれた)には、皮膚にも重篤な症状が現れるのですが、顔面に起こる神経麻痺を含む変形・異常を「獅子面様」と呼んでいたようです。
また、作中でページェット病だと言っていたようで、
ベーチェット病→炎症
ページェット病=パジェット病
骨パジェット病というのが 一番当てはまるようです。
獅子面病(ブラックジャック)は骨パジェット病がモデル!
骨パジェット病は、骨の痛み、骨の肥厚、骨の変形が生じることがあり、獅子面病の症状である「骨がどんどん膨れ上がる」という点に似ています。
また、頭蓋骨形成異常疾患であるライオン病も、獅子面病のモデルになった病気の一つと考えられています。
ライオン病は、顔が肥大化し、大きなライオンのマスクを被ったような外見になることから、そのように呼ばれています。
劣性形質遺伝子が原因とされていて、2,200万人に1人の割合で発症する非常に稀な病気。
1985年には、ライオン病を持った実在の人物ロッキー・デニスの生涯を描いた「マスク」という映画が公開されています。
獅子面病と骨パジェット病の違いは?
獅子面病と骨パジェット病の違いはコチラです↓
獅子面病はあくまでも架空の病気であり、医学的な根拠はありません。
骨パジェット病は、骨の代謝回転に異常が生じることで、骨が太く軟らかくなる病気です。
骨の痛み、骨の肥厚、骨の変形といった症状が現れます。
顔面の骨が肥厚することで外見が変化する可能性も。
ほとんどの場合、原因は不明で、遺伝が関係している可能性やウイルスが関与しているという説もありますが、感染する病気ではありません。
骨パジェット病の特効薬はありませんが、症状を和らげる治療法はあります。
ビスホスホネート系薬剤などを使って、骨の代謝回転を抑制する治療が行われます。
まとめ
今回は、獅子面病(ブラックジャック)は実在しない?骨パジェット病がモデル!についてまとめさせていただきました。
松本まりかさんが演じたドラマ「ブラックジャック」に登場する獅子面病は、実際の現代医学には存在しない架空の病気です。
ただし、モデルとなった病気はいくつか存在していました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。